キケンな四兄弟


「今日はあたしが料理しちゃいます!」

「え、舞姉が?」

「うん!」

「舞香ちゃんの手料理かー、楽しみだな♪」

「楽しみにしててください、特に優人さんは」


そう言うと優人さんは、『俺?』を言いながら自分を指さした。

その様子を見て、またふふ、とニヤけてしまった。

上手く出来るといいんだけど…。

あたしは慣れない手つきで人参を切り始めた。



「…な、何してんだ」


人参が切り終わり、たまねぎに差し掛かったころ、隼人が目を丸くしてあたしの方を見ていた。


< 229 / 243 >

この作品をシェア

pagetop