キケンな四兄弟

「何よ! 行っちゃダメなの!?」
「別にそんな事誰も言ってねーだろ!」
「じゃあ何よその言い方?」
「だからなんもねーつってんだろ? もともとこんな喋り方なんだよ!」
あたしと隼人の口ゲンカはどんどんエスカレートしていく。
「ま、まぁまぁ二人ともっ」
アイコがあたしと隼人の間に止めに入った。
「だって、隼人まじムカつくんだもん…」
「…こっちのセリフだよ…」
隼人は呆れたように言った。
ほんっとムカつく奴…。
「とにかくあたしは、手伝わせてもらうからねっ!」
あたしは力強く言い放った。
「好きにしろ」
隼人は自分の席に座り、ひじをついて言った。


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