キケンな四兄弟

「…てか、何で隣に座ってんの?」
少し間をあけてあたしが聞く。
「お前が何か悩んでるよーに見えたから」
隼人は前を見据えたまま、真顔で言った。
「…別に…あんたに話すような事じゃ…」
「兄貴の事だろ?」
「えっ!?」
何でバレてんの…!?
「…図星だろ?」
隼人は少しニッと笑った。
「…まぁ、ね」
あたしは苦笑いで言う。
「じゃあ、俺にも言ってくれたっていんじゃねーの? 俺一応兄貴と兄弟だし…なんか言ってやれる事あるかもしんねぇし」
川に石ころを投げながら言う隼人。
ちゃぽん、と川に石が飛び込んだ。

「あたし…分かんないんだ」
あたしは話しはじめた。

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