冷厳な不動産王の契約激愛婚【極上四天王シリーズ】
「ダメだ。甘い声、聞かせて」
「イヤ……」
「イヤじゃないだろ? ほら、こうしてちょっと触れるだけで体が震えてる」


膨らみの先端に触れられると、途端に体が言うことを聞かなくなる。


「言わないで」


顔から火を噴きそうなほど恥ずかしいのに、もっと触れてほしいというはしたない愛欲がせり上がってくる。

こんな……情火に身を焦がす日が来るなんて、信じられない。


「どうして? 俺もお前に触れるだけでイキそうなくらい、欲情してる」


ほんと、に?

涙目で彼を見つめると、ゾクッとするような色香漂う視線につかまりそらせなくなった。


「里沙」


私の額に額を合わせる彼は、優しい声色で私の名を呼ぶ。


「きれいだよ。里沙の甘い声も、乱れる姿も全部俺のものだ」


強い独占欲をぶつけてくる彼は、私の顎をすくい、もう一度熱いキスを落とした。


――彼と私が特別な関係になったのには、とある深い理由(わけ)がある。
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