冷厳な不動産王の契約激愛婚【極上四天王シリーズ】
しかし、絶対ではない。
周辺の状況を見極める必要がある。


「その場合のNOIは?」

「現在の予想NOIより、年間で三百万ほどは収益が増えるのではないかと」


あくまで予想なので、実際はどうなるかわからない。
単なる私が出した結論だ。

自分の意見を話すと、彼は黙り込んでしまった。

あきれているのかなんなのか、この沈黙は怖い。

縮こまっていると、秋月さんがふっと笑うので驚いた。

今の話のなにが面白かったのかさっぱりわからないし、そもそも彼が声を出して笑うところなんて初めて見たからだ。


「そこまで計算してるのはさすがだな」
「あ……」


もしかして、自分の所有する物件でもないのにと笑ったの?
でも、秋月さんが振ったんじゃない。

心の中で反発していると彼は続ける。
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