気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】

全身に彼のキスが降り注ぎ、次々と与えられる快感に見悶え、ふたり一緒に何度も官能の果てを見た。

空白の時間を埋めるには足りず、唇の感覚がなくなるほどキスをし、幾度も体を重ね、息を弾ませて愛を伝え合う。淫靡で濃密な交わりに終わりを見たのは、遠くの空がわずかに白みはじめた頃だった。

それでもなお離れられずに乱れたシーツの上で汗ばんだ体を抱きしめ合う。


「美織、愛してる」


繰り返し囁く愛の言葉に「私も」と返し、史哉の胸に顔をうずめた。

大好きな人と再び結ばれ、迎えた幸せな朝を美織は絶対に忘れない。

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