気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】
「美織ちゃん、大丈夫?」
心配で追いかけてくれたらしい。
「はい、吐いたらすっきりしました」
「そう? だけど顔色はまだ悪いよ?」
由良に言われて洗面台の鏡を見れば、たしかに血色のない美織が写った。ひどい顔色だ。
「ねぇ、もしかして妊娠してない?」
「えっ、妊娠!?」
由良の言葉に衝撃を受けて声が裏返る。
そんな、まさか。
頭から否定したが、即座に息をのんだ。
(そういえば生理が遅れてる……。前回はいつだった?)
頭の中にカレンダーを思い浮かべ記憶を手繰り寄せる。
(……嘘、二週間も遅れてる)
いや、でもきっとたまたま。もともと不順なほうで、これまでも一週間や二週間、遅れることは頻繁にあった。