ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
このときはそんなこと…思いもしなかった。



それから、1時間後。

あと10分ほどで、5限の授業が終わろうとしたときだ。


…ガラッ!!


まだ授業中だというのに、突然教室のドアが開いた。


みんなが一斉に目を向けると、そこにいたのはわたしたちのクラスの担任の先生。


「…ハァ、ハァ、ハァ」


しかも肩で息をしていて、とても慌てている様子だ。


「どうかしましたか?」


5限の英語担当の先生だって、驚いた顔をして担任の先生を見ている。


「授業の途中で…すみません。…桜庭、ちょっといいか?」

「は…はいっ」


なぜか先生に呼び出され、わたしは廊下へ。


窓ガラスに打ちつける雨の音がうるさく響く廊下で、担任の先生はわたしに衝撃的なことを告げた。


――その瞬間。

わたしの頭の中は、真っ白になった。
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