愛され相馬くんの話
匂い
「相馬さん。オレ、相馬さんの匂い好き」


甲に顔を疼くめて呟く陸。


何ていうか、陸の息が少しくすぐったい。


「分かったから!一旦離れろ、くすぐったい」


そう言って身を捩って抵抗しようとするけど
腰を抱く手は解けない。


「んー……だめ、もうちょっと……」

「いいでしょ」


首筋に軽く口付ける。


その途端ビクッと跳ね上がる俺に
くすっと笑う陸。


「あれ?感じちゃった?」


そういって意地悪く笑い
唇が触れ合った。


深くなっていく口付けに
幸せを覚えたのは内緒。






(アイツはもしかしたら匂いフェチなのかも)




〜登場人物〜
○安達相馬(21)


○杉本陸(19)
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