Lemon Sour〜愛を信じたあの頃〜

☆決意☆

「とりあえず話し合った方がいいと思う」

「落ち着いたらかな」

「それでいいよ
ちゃんと向こうの意見も聞いてあげてほしい」

「マリお前…すげぇな、いい奴かよ
あんなことされたのに、まだコンちゃんのこと考えられんの?」

「怒ってるよ
許せないよ
でも今のあの子には、味方が1人もいないから」

「それくらいのことしたからね」

最後の呟きは変な重みがあった

ごもっとも

憎しみ
悲しみ

吐き捨てるように放たれた言葉を最後にカイちゃんとの電話を終えた

昨夜、ユーマから文字の代わりに着信が返ってきた

「もしもし」

「おう、おつかれ」

まるで無関係のようなテンション
何にも知らない?
カイちゃん、ユーマには動画送ってないのかな

「おつかれ

昨日のこと、聞きたいんだけど…」

「あーそれな!
なんかよくわかんねーんだけど」

はあ?

好きな人相手でも、さすがの無神経さには苛立つ

当事者だろうが!
感情任せに言葉ぶつけてもよかったけど、堪えるしかない
第三者の私が、他人の誤ちのせいで人間関係ギクシャクしたくないし
ましてや好きな人と関係悪くなるのは、損でしかない


「やべぇ、何にも覚えてねぇ…」
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