Lemon Sour〜愛を信じたあの頃〜
「うん」

「あまり危ないことしないでよ?
イタリアとかで地下鉄で寝たら絶対だめだからね!1円も残らないよ」

「だいじょーぶ!」

だいじょばないから言ってんの…
両親2人ともイタリアでカード擦られてるんだから
その擦られ方もあからさまかつ乱暴だし
まして子供にやらせるからタチ悪い

って言っても聞かないんだろうな、この人は
一度付き合ったことある人なら、大体の性格はわかる


「じゃあ、またね」

久しぶりに会えてよかった
またどこかへ旅立つのかな

「あのさ」

「ん?」

「あの時の言葉って、まだ有効?」

あの時の言葉?
何のことかさっぱりわからない


キョトンとしている私に、キョータは笑いかけた

???

ますますわからなくて首を傾げたら、心なしかその表情に愛しさが見えた気がして、続いた言葉に私は耳を疑った



「自分勝手なのはわかってる
信じられないって思うことも
俺なりに考えて、将来のこととかも考えて…
今更何って思うかもしれないけど…

でも、もし、お前がまだ俺と一緒にいたいって思ってくれてるなら…



もう一度



俺と付き合ってくれませんか」





〜fin〜
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