偽りだらけの私の世界に、本当をくれたのは君でした。
 夜の天使。

 『夜は綺麗。夜の天使なんて素敵じゃない』『綺麗なこの子にぴったりだ』

 両親がつけてくれた名前。

 他の子が聞いたらきっと羨ましいっていうんだろうけど。

 「夜の天使、か・・・」

 ポツリと口からこぼれた。

 

 

 
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