カレカノごっこ。

これからも。



それから一週間程して、伊吹くんは学校へ来た。

みんな心配していたから朝からずっとクラスメイトに囲まれていた。

伊吹くんは腎臓移植をすることになったらしい。

伊吹くんのお兄さんが20歳になったのを機に、提案されたそうだ。

移植はしないって決めてたらしいけど、今回はお兄さんの好意に甘えることにしたみたい。



昼休み、屋上で伊吹くんと2人きりで会う。



「手術怖くない?」

「めちゃくちゃ怖い。助けて新奈」

「手、握っててあげよっか」



冗談っぽく言ったのに。



「握ってて。ずっと」



そう言って手を差し出す伊吹くん。

私はその手をぎゅっと繋いだ。

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