保健室以外でも、キミに会いたい。
それからキミは毎日、保健室へと訪れる



「あ、狩野ちゃん」


翌日、いつものように保健室へと向かうと畑中先生と織田くんが談笑していた。


「おはよーっても、もう昼やけど」

《おはよう。昨日の怪我大丈夫?》


「風呂がめっちゃ滲みてやばかった。あ、そうや。今日も飴ちゃん食べへん?今日はシュワシュワしたやつもあるで」

織田くんはそう言うと昨日と同じようにポケットから出した飴を並べる。

《また貰ってもいいの?》

「どーぞ、どーぞ、好きなだけ」


今日はそこからメロンといちごミルクを手に取った。


《ありがとう》

「こちらこそ。狩野ちゃんのおかげで軽なったわ」


《ところで、今日はどうしたの?また怪我?》

「あーちゃうちゃう。今日も狩野ちゃんおるんかなー?と思って顔出しただけ。もう行くわ」


織田くんはそう言うと、本当に保健室から出て行ってしまった。

(なんだったんだろう。そんなに飴が邪魔だったのかな?)



それから織田くんは毎日、保健室に顔を出すようになった。


毎日、必ず飴を持って。



最初はただの飴配り。

そう思ったけれど、織田くんは必ず私と会話をしてから出て行く。


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