原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
「彼の治世を支える、派閥など作らない、と誓える?」

「……それさえしたら、王太子派から攻撃等しないと、貴女方こそ誓ってくださるなら、いくらでも」

「簡単なことではないの。
 本人が嫌がっても、祭り上げようとする輩は出てくるわ。
 ランドールがこの国から逃げ出したのは、そのせいだと思う」

「第2王子派の解体……」

「その彼等がこぞって王弟派を作ることを、父は恐れて先手を打とうとしている。
 アーノルドは貴方と直接話してからだ、と父を抑えてくれているの」

「私も、王太子殿下とお話出来るなら」


 あのデビュタントの夜、
『後の事は心配しなくていいから帰りなさい』と言ってくれた王太子殿下なら、冷静に話し合えるだろう。


「良かった。
 早速だけれど、今夜お時間を取ってくださるよう殿下には連絡するわ」


 今夜、グレンフォール公爵家に招かれた事を義父に伝えるべきだろうか?
 直接王太子と今後を話し合うことを任せて貰えるだろうか?


 オスカーにはまだ、その判断がつかなかった。
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