嘘も孤独も全部まとめて
大きなダイヤモンドの両側に小さなダイヤモンドが並んでいる。


どう見ても安くはないよね…。


「透…。これいくら?」


「値段聞く?普通」


肩を揺らして笑った。

怖くて冷たいイメージがあった透も、最近はよく笑っている。


「だって…知りたいんだもん…。ダメ?」


「給料一ヶ月分。それでいい?」


え…。

給料一ヶ月分?

……って、いくら?


警察官の給料なんて全然想像もつかない。


いや…他の仕事でも、月いくらもらってるとか分からないんだけどさ…。


「四十」


「よっ…」


四十万?


あまりの額に声が出なかった。
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