ピュアネスハート
東京
冬の宗谷岬

遥か向こうにサハリンが見える

「日本最北端の地」

モニュメントの近くの宗谷岬の歌碑から人に反応して唄が流れる

私の名は小柴裕二

東京でタブロイド紙「日刊タブロイド」で連載コラムメインの編集者をやっている

一緒に来ている私の友人袴田亮司は食品メーカーの営業マン

稚内に出張へ行く彼と曰く付きのこの場所へと

人に目立たないモニュメント裏の場所に

献花する

季節はずれのひまわり

『本間みつほ』が好きだった

あの男が好きだった

彼らはなぜ永遠という選択肢を選んだのか

いまだに聞けないでいる
記者なのに

でも語らずとも私にも友人にもわかる

あの時あった純粋というクリスタルな心

そして愛になりかけた心
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