名前をもたない人たち
「今の生活に何一つ不満を抱えてない」



とうめいな誰かがいった。






「みんなが生きてる。




どうにか生きてる。





それだけ。



それだけが、私の体をポカポカにしてくれる」













黄緑の時間がやってきた。





その時間は、柔らかい風が吹いてて、命たちの心が、ほっとしている。そんな、時間。







その時だけ。






みーんなっ黄緑色になる!






瞳も手も、足も、お尻も!




「ボクは、変わらないけど。その時が、ボクはっ


大好きっ!」














影でできた雲は、動かない。







この雲は、




「動けないんだ」










心臓が線香花火のような音を立てて、もうすぐ、止まりそう。




「幸せだった。今も、幸せさ。




命が、生きたがってる。ボクの背中を、





支えてくれてるっ。




大丈夫、今、ボクは生きてるよ。







今、ボクは、生きてる・・・・・・、」





















おわり🐹🌻







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