【短編】もっと俺のことかまって
「先生は俺の気持ちなんて、どうでもいいんだね」
そう言って先生から離れると、先生は驚いた顔でこっちを見た。
「もういい。先生なんて大嫌い」
俺はそのまま保健室を出た。
本当はこんなこと言いたいわけじゃないのに。
先生と一緒にいられるだけで本当は嬉しいはずなのに。
俺はいつからこんなに贅沢になったんだろう。
でも、やっぱり先生には俺だけを見ていて欲しいんだ。
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