雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】

佐伯リカコとの約束

雨宮課長から藤原さんが大丈夫な事と、東京駅着18:04の新幹線に乗ったという事がスマホのメッセージアプリに届いていた。

東京駅まで迎えに行くと返信すると、雨宮課長の方から家に来てくれるという返信がすぐに来た。

わざわざ来てもらうのは申し訳ないと返信するけど、どうしても家がいいと言われてマンションの住所を送った。

送った後にマズイ事に気づく。

今週は忙しくて全然掃除出来ていなかった。
その結果、汚部屋とまではいかないが、結構、散らかっている。

部屋は8帖のダイニングキッチンと、6帖の寝室と、お風呂とトイレ。部屋数はたった二部屋だけど、リビングとして使っているダイニングキッチンは映画雑誌やら、ペットボトルやらが床の上に散乱している。

寝室のベッドの上にはクローゼットから出したままの衣服が積み重なり山を作っている。

そして洗面所は洗濯物で溢れている。

雨宮課長のスッキリと片付いた部屋とは全然違う。

これを雨宮課長に見られる訳にはいかない。

今、何時? きゃー17時!

東京駅から錦糸町駅(うちの駅)なんて快速で10分もかからない。

早くて18時半には課長が来る!

掃除だ! 掃除しなきゃ!
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