プラトニック ラブ
情けない自分
正直に言うと、今や自分も彼のファンの一員。
部屋の壁にはKGKと彼単独のポスターが貼ってあるから、顔は毎日のように眺めている。
彼氏のポスターを眺めているというのも変だけど、まだ恋人としての実感が湧かない。
普段は保健室のカーテン越しに会話してるから、顔を合わせると窒息しそうなほど緊張してしまう。
彼は身体を休める為にベッドに横になってるのはわかっている。
でも、2人で会える貴重なひと時だから直接本心を伝えたかった。
「マジ…です………」
情けない。
震えた声に不器用な敬語。
更に緊張が後押しして足がガタガタと震えている。
肉眼だけ見る彼はやっぱりオーラを感じる。
何度見ても超美形。
小学生の頃からモテていたけど、これがまさか全国規模になるなんて…。
しかも、ごくごく凡人の私の彼氏になってくれたなんて、未だに信じられない。