プラトニック ラブ

甘酸っぱい恋愛




6年越しにセイくんと想いが繋がりあった、運命の日から2週間が経過。


その間、彼と保健室で会えたのはたったの2回ぽっきりだ。



ーーここに、彼の忙しさが伺える。



授業をサボって保健室デートをしてるなんて不良生徒だな~と思いつつも、今は彼に会う手段が1つしかないから辞められない。

もし両親に知られたら⋯、THE END。
私は真面目な仮面を被った悪い子だ。





肝心な恋愛はまだスタート地点。

私達は保健室のベッドで横になったまま養護教諭の目を掻い潜り、閉ざされたカーテンの下から手を繋ぐ程度。


2枚のカーテンの下から橋渡しのように届けたセイくんの星という名前の一文字をとった星型の飴は、今の2人の恋のように甘酸っぱい。



交際を始めた当日に電話番号を交換したけど⋯。
まだ1度も彼からSNSメッセージが届かない。

もしかしたら、忙しくて返事が出来ないのかもしれない。






一方のセイは、事務所の規則で恋愛禁止とされている。

今までひっそりと恋愛をしてきたが、結局交際相手の理解が得られず、最終的に長続きには至らなかった。

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