国の再建のために捨てられたもと皇太子妃ですが強く生きています
「あなたとノアくんは僕の屋敷に移り住んでください。1年間みっちりじっくり取り組む必要がある。その間、住み込んでもらいます」

「え?ですが…滞在させていただくための資金がわたしたちには…」

「それならブラッドリーからきちんと貰いますからご心配なく」

また兄の世話にならなければならない。
けれどノアをこのまま放っておくわけにはいかない。
魔力の扱い方がわからなければ大変なことになる。
仕方ない。

「わかりました」

オリヴィアは覚悟を決めた。
これから先ノアが平民として生きていくためにも魔力のコントロールは必須だ。
アンティラス卿の屋敷で勉強させていただこう。
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