保健室で秘密の関係
「霧姫、聞け」

「聞きたくない」


「俺はお前のことが好きだ」

「……え?」


「わかったんだ。霧姫のことを誰にも取られたくないって。さっきマスターに見合いの件を断って、霧姫と恋人のフリをして、それで俺の気持ちがわかったんだ」

「うそ、だよね?だって恋人は作らないって」

「孤独は今でも怖い。だが、それ以上にお前がいないと駄目なんだ。危なっかしい霧姫を見てると守りたくなる。それに、俺はお前の血じゃなきゃ満足できない」


「他の女の子よりも私がいいの?」

「あぁ、霧姫がいい」


「私はずっと……柊君と出会ってから好きだった。そのキモチに気付いてた?」

「気づいてた。だけど、わからないフリをした。そうしないと、お前が離れないから。だって、俺が吸血鬼なの嫌だろ?」


そんなことない。柊君が吸血鬼だからこそ出会えたのに。


「イヤじゃない」

「毎日吸われるのが迷惑なんじゃないかって、情で仕方なくって思って。でも、お前は俺を本気で好きみたいに見てくるから」


「みたいじゃなくて、好きなの。私は柊君のこと、大好きだもん!言ったでしょ?赤い瞳をずっと見ていたいって」


情で流されるほど軽い女じゃない。と言葉を続けた。
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