推しとか恋とか青春とか。

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「真留先生、今日からよろしくお願いします」



来週末に控えたテストに向け、今日から毎日放課後残って勉強をすることに。


もちろん教えてくれるのは真留君。


どうやら真留君は形から入るタイプのようで、伊達メガネなんて準備しちゃってた。



「彼方さん?僕の授業での居眠りは許しませんよ」



とすっかり役に入りきってる真留君だけど、そんなんじゃわたしが集中出来ないよ〜。



「彼方さん?聞いてる?」


「っ、はい。聞いてます」


「じゃ、まずはここ。和訳してみて?」



と黒板に描かれた英語の文章を指差す。


えーっと……っはぁ、ダメだ。


全然分かんない。


"Yuni"って描いてるから、きっとわたしを例題に作ってくれてるんだろうけど…全然ダメ。


これは自分の能力に呆れちゃうね。
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