推しとか恋とか青春とか。
「ゆに、帰ろっか」


「うんっ」


「じゃまた明日ね?浜辺さん」



真留君と教室を出ると、早速例の保証について聞いてみることに。



「真留君、どうして保証するなんて言ったの?もしダメだったら朱里になんて声掛けるつもりだったの?」


「僕も軽々しく保証するなんて言った訳じゃないよ。池田が浜辺さんと同じ気持ちって気づいたからそう言ったんだよ」


「え、いつ気づいたの?わたし、池田君の気持ちなんて全然分からなかった」



朱里の気持ちを知ってから、池田君と接する機会は結構増えてたけど、ほんとに全然…


なのに真留君はいつから??



「少し前に浜辺さんが、池田のこと諦めるって言ってた時あったでしょ?」


「あ〜、うん。確か脈なしだから、って」


「そうそう。その時に浜辺さんが池田のこと、目も合わせてくれない態度も素っ気ない心ここに在らず状態、って言ってたの覚えてる?」


「うん。覚えてるよ?」
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