一番前の席のあなたを

離ればなれ

そして、春が来た。
私たちは中学二年生になった。


残念ながら、同じクラスにならなかった。

棟も別々になり、ほとんど
みずきちゃんを見ることがなくなっていった。


但し、放課後の部活では、
あなたを見ることができた。



『今の私は、あなたを見る事だけが、今、生きる意味をくれるんだ。』


正直にいうと、今のクラスが苦手なのだ。

知ってる人も居たけど、
新学期早々、いじめのようなものがあったのだ。
私ではなく、他の女の子が
クラスメイトから嫌なことを押し付けられたり、嫌なことを言われていたり…。

空気は最悪だった…。


だから、早く授業が終わればいいのに…って思ってずっと過ごしていた。


そして、10月のある日
私は、クラスの一部から嫌がらせを受けるようになる。


そして、人を信じることが怖くなった。



上辺だけの返事になって
自分を傷つかないようにしていた。



その嫌がらせは、中学二年の最後まで続いた。



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