Never Forget You
翌日。

私達は3人で病院に向かった。

診察室を出て、そーちゃんと睦海が待つ、待合室へ



…多分。

そーちゃんは絶句するだろうな。

私も目を見開いたまま、しばらく呆然としたから。



「どうだった?」

そーちゃんも睦海も目を輝かせる。

「うん、今、3ヶ月だって」

「そう、良かった」

そーちゃんは笑うけど、私の様子がおかしいのに気がついて

「どうしたの?」

心配そうに私を見つめる。

「…一人じゃ、ないの」

私の言葉に、えっ?と発したそーちゃん。

「双子?」

私は首を横に振る。

「…まさか、三つ子?」

そーちゃんの声のトーンが下がった。

首を縦に振る。

超音波の写真も見せる。

「一卵性と二卵性がいるらしい…」



そーちゃんはしばらく、その写真を見つめたまま、一言も発しなかった。
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