Never Forget You
「はあ…」

そーちゃんは戻ってくるなり、大きくため息をつく。

「パパ?」

睦海がそーちゃんの足元にしがみつく。

どうも睦海は。

幼いながらもそーちゃんの心の動きがわかるようで何かあるといつもそーちゃんから離れない。

「睦海、大丈夫だから…」

そーちゃんは苦笑いをすると睦海を引き寄せ、抱きしめた。

「パパ、大丈夫!」

睦海は苦しむそーちゃんを見て励ます。

「うん、ありがとうね」

そーちゃんは睦海の額にキスした。
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