愛を欲しがる幼なじみは可愛い妻と我が子を手に入れたい
気持ちが通じ合う
叶と暮らし始めて二ヶ月が経過して、七月中旬になった。
採寸をしに来てくれた渋井さんの薦めもあり、ウェディングエステにも通っていて、充実した毎日を送っていた。
叶のデザインしたウェディングドレスが仕上がったとの連絡を、渋井さんから受ける。
私は叶のオフィスに呼ばれ、初めて足を踏み入れた。
「恵ちゃん、ようこそお越しくださいました! こちらが恵ちゃんの旦那様のオフィスでございます」
玄関前の表札部分には〝玖城コーポレーション〟と英体で記載されていて、叶のオフィスなんだと改めて実感する。
中に入ったのは初めてだが、叶のオフィスの外装を知りたかったので通り過ぎたことはある。
エントランスに入った瞬間に待っていてくれたのは渋井さんだった。
渋井さんはのっけから、おどけた感じで私を出迎えてくれる。
自宅に採寸に来てくれた時から、仲が深まってきて友達になれるような気がしている。
「緊張してる? 大丈夫だよ」
「は、はい。落ち着きます」
私は思ったよりも、叶のオフィスが立派で大きくて、足が竦んでしまう。
受付の女性も綺麗な方で、すれ違う人達が皆、輝いて見える。
採寸をしに来てくれた渋井さんの薦めもあり、ウェディングエステにも通っていて、充実した毎日を送っていた。
叶のデザインしたウェディングドレスが仕上がったとの連絡を、渋井さんから受ける。
私は叶のオフィスに呼ばれ、初めて足を踏み入れた。
「恵ちゃん、ようこそお越しくださいました! こちらが恵ちゃんの旦那様のオフィスでございます」
玄関前の表札部分には〝玖城コーポレーション〟と英体で記載されていて、叶のオフィスなんだと改めて実感する。
中に入ったのは初めてだが、叶のオフィスの外装を知りたかったので通り過ぎたことはある。
エントランスに入った瞬間に待っていてくれたのは渋井さんだった。
渋井さんはのっけから、おどけた感じで私を出迎えてくれる。
自宅に採寸に来てくれた時から、仲が深まってきて友達になれるような気がしている。
「緊張してる? 大丈夫だよ」
「は、はい。落ち着きます」
私は思ったよりも、叶のオフィスが立派で大きくて、足が竦んでしまう。
受付の女性も綺麗な方で、すれ違う人達が皆、輝いて見える。