冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

「おはようー!」


「おはよう!今日から補習とかダルー」



モヤモヤした気持ちを抱えながら学校に着いた私たち。夏休みなのに校舎に生徒がちらほらいて会話が飛び交っていた。


補習は教科ごと行われるので私と伊織は数学の補習をやる教室に行く。



「いい?ドア、開けるよ」


「ああ。……つーか、そんな身構えるなよ」


「だってぇー……」


「不安になるのもわかるがそんな身構えられるとこっちまで緊張する」


「それは伊織のせいでもあるでしょうが!」



教室の前。


ドアを開けようとしているだけなのに伊織とちょっとした小競り合いになってしまった。あんな話をした後なんだから緊張するのも無理ないでしょ。


ドアを開けようとする手にグッと力を込める。



「じゃあ、開けるよ……」


「ちょっと。早く中に入りなさいよね。邪魔で入れないんだけど」


「ひゃああ!」



力を込めてドアを開けようとしてると背後からとても恐ろしい声が聞こえた……気がする。
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