推しと繋がって辛くなった話⑴
私は普通とは言い難い人生を送ってきたフリーターでした。

私は居酒屋とゲームセンターのバイトに明け暮れ、推し活とはしばらく無縁だった。


ある日、自分のSNSを見ると名前が
「クロ」(偽名)
のアイコンがかっこいい人にいいねをされていた。

プロフィールを見ると結構なフォロワーの数で有名な人なんだなと思っていた。

後にその人の曲が某動画アプリで流れてきた。

「あの時の人だ!中毒性のある曲だな」

と思いクロのことをフォローし自分のSNSで曲を拡散した。

すると本人からメッセージがきた。

その時の自分は浮かれながらも、悩みに悩んで返事を返した。


そこから連絡をとることが多くなり、私はすっかりクロの魅力に惹かれていった。

ある日クロが私物をリスナー達に販売したのだ。

服からアクセサリーまで6つのアイテムを出品していた。

私は自分が付けても似合うようなブレスレットを欲しいと本人に連絡するとあっさりとOKを貰えた。


『郵送と直接どっちがいい?』


と聞かれ私は推しに会えるならと


「直接がいいです!」


と答えた。

ただ、地方に住んでいるので、都内まで行くには時間とお金がかかる。

だが、私は早く会いたくて


「来月に行くので、その時でもいいですか」


と答えていた。

自分は元々オタク気質な所もあったせいなのか推している相手に会えるのは珍しいことのせいか、即決だった。

すると[ピロン]と通知音がなり内容を見ると


『おっけい!』

『ホテル代とか勿体ないから俺ん家泊まっていいよw』


と送られてきた。

突然のことすぎて私はパニックになり夢なのか錯覚した。

とりあえずお礼の返事をし、約束の日を生き甲斐にバイトに勤しんだ。
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