【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?

(ローズ嬢が言ってたことって…)

気にはなるけれども、ひとまず今はそっとしておくしかない。

ポーターの一人に案内されて会場へ向かうと、大広間では王宮並みの豪華なパーティが催されていた。

白い壁に黄金色の重たそうなシャンデリアがキラキラ光っていて、テーブルにかけられたクロスも燭台もおそらく海外の取り寄せたものだろう。ダンスホールには生演奏のオーケストラ。ゲストの顔ぶれも、わたしが知る限り、大臣クラスや各界の一流の方もいて大したものだ。

「お、ミリィとアスターじゃねえか!今日は来てたんだな」

偶然にも、出席していたピッツァさんとばったり会う事ができた。彼女は赤い髪を結い上げ、黒と赤をベースにしたスレンダーラインのノースリーブドレスを着てるけれども、彼女の女性らしい体にはぴったりですごくセクシーだ。

「ピッツァさんも招待されてたんですね」
「ああ、まぁバーベインは貴族という貴族や有名人には漏れなく招待状を送ったみたいだがな」

ピッツァさんの話からすれば、一応男爵家のわたしの実家エストアール家にも招待状が来ていた…という事か。だから、ソニア妃がドレスを作る時に“マリアンヌさんからも頼まれてる”とお母様の名前を出したんだな。

そこで、ふと気になる事があった。確か、このパーティではパートナーと出席が条件だったはず。

「あれ?でも、ピッツァさんはパートナーと一緒では…」
「お、ミリィじゃねえか」

わたしが疑問を口にした途端、後ろから声を掛けてきたのは昔なじみだった。

「レトム!?」

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