【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?
ノプット首都のタウンハウスで数回しか会ったことがない叔母たち。
まさか…お母様以外の6人姉妹全員が竜騎士だなんて。そりゃあ、わたしが騎士を目指すと言った時にお母様が猛反対したはずだ。
一人娘まで同じ苦労をさせたくなかったんだろうね。
「……ということは、もしかしなくても……お母様の実家であるブルーム家の皆さんが勢揃いする、という事ですよね」
「あっはっは!そりゃあそうだ。一家まるごと移動だわ。ま、娘ども何人かは結婚してっから、子どもやダンナもくっついて来るかもなー」
高祖母様はめちゃくちゃ楽しそうにニヤニヤ笑いながらおっしゃる…絶対、わたしの反応を見て楽しんでるよね。
とはいえ、親戚まで勢揃いで移動はよもやないだろう。さすがにノプットからゼイレームは距離がある。高祖母様の騎竜であるセシリアのような高位のドラゴンでない限り、そんな長距離を移動は難しいはず。
それより、とわたしは気になったことをすぐに高祖母様に申し出た。
「ドラゴンや竜騎士様たちの全面的な協力はありがたいんですが……このたびの危機はゼイレーム国内で先にどうにかするのが筋かと思います。フィアーナは強力な術者や戦力も桁違い……もし、戦ってノプットの皆さんに被害があれば、申し訳ない。そうですよね、アスター王子」
わたしがそうアスター王子に言えば、彼も頷いた。
「……確かに、騎士道の理念から言えばそうだろう」