出逢うべくして。You’re the one for me...


うちについて恐る恐る凛花さんに声をかける。




「....あの、本当は俺がもっと早く気付けなきゃだったのに。
大変な思いさせてごめん。楽しくて完全に油断してた。」



「ううん。大丈夫だったかな、、、?それがちょっと心配で。
伊吹くんのお仕事に迷惑がかかるといけないから。」




「先に気づいてくれたおかげで大丈夫だった。ありがとう。
見たい本見れなくてごめんね。」


「それは、全然良いの。やっぱり外行くのは危険だね。
今日は無理に外デート誘ってくれたんでしょ?」


「いや、違うよ。俺が凛花さんと普通のカップルがするみたいに周りを気にせずデートしたかったんだ。それに...これ。」



そう言って持っていた紙袋を渡す。



今日凛花さんに選んでもらったブラックのフープピアス。


実は支払いの時、



「すみません。同じもののシルバーも一緒に良いですか。
プレゼント用でお願いします。」



と、色違いでシルバーも買っていた。




もちろん凛花さんに渡すため。


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