出逢うべくして。You’re the one for me...


玄関のチャイムが鳴る。


「はーい。狭いけど、どうぞどうぞ!」



「うわ。念願の凛花さんのお家...
お邪魔します〜!」


「え、こんな飾りつけしてくれたの?感動...
めちゃくちゃ嬉しいんだけど!」



「ここに座って〜誕生日だからね!」


入ってくるなりテンション上がりまくりの伊吹くん。




「もうちょっとでできるから、待っててね!
もう飲んでても良いけど!」




「んーん、待ってる。」



できるだけ温かい状態で食べて欲しいから
一気に仕上げる。


調理しながらふと伊吹くんを見ると
何やらお部屋を物色している様子。



「ねぇ、あんまり見ないでよ〜恥ずかしいから笑」




「いいじゃん、凛花さんらしくてかわいい部屋。
何か落ち着くね。
これ、凛花さん?」



そういって伊吹くんが指差してるのは
壁に貼られた友達との思い出の写真コーナー。



「それ、高校の時のかな?」



「大人っぽいね。この写真もらっちゃダメ?笑」



「だめだよ!笑そんなのもらってどうするの?」


「え?持ち歩く。」


「要らないいらない。笑」


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