シンデレラには····程遠い••その後

勇気を出して


仕事終わりに支配人から
一階のカフェへ行くように言われた。
「支配人、何かミスがありましたでしょうか?」
「いや、そんな事はありません。
二階堂さんは、良くやってくれていますよ。
ひき止めて申し訳ありませんが
カフェでお待ちしています。」
と、言われて美也子は、何かあったのかと
心配しながら、カフェへと向かった。

カフェの入り口に着くと
顔見知りの従業員に
テーブルに案内されて
席に着く。

支配人、まだかな?
と、思いながら
考えるのは、あの日の失態と快斗の事

「こんばんは。」
と、声をかけられて、はっと顔を上げると
「… …かい…と…いえ、副社長。先日は…」
「二階堂さん。いや、美也子。
  16前、君を護る事が出来ずに
   すまなかった。
    本当に申し訳ない。 」
と、頭を下げる快斗に。

「いえ。私はあなたの為と言いながら
自分で手が負えなくて
社長に助けを求めて逃げだしたんです。
あなたが、その後、どんな思いをしたかも
考えずに…」
「いや、俺のそれまでの行動が招いた事だ。
本当に申し訳なかった。」
と、再び頭を下げる快斗に。
「もう、昔の話しです。
  かい、副社長立派になられて。」
「副社長ね。立派?かな」
と、言うから
「はい。」
と、答えると
快斗は、クスクス笑いだし
「ああ、おばさんみたいだ。と思われたでしょう。」
「いや、あ~、少し。」
と、言うから二人で笑った。

それからレストランの個室へ移動して
一緒に食事をした。
(実は、快斗が支配人にお願いしていた。)
前回の事があったから
美也子は、支払いをすると快斗に伝てから
承諾してくれた快斗と個室へ向かった。

デザートとコーヒーが運ばれた後
「美也子。俺はあの時の俺とは違う。
必ず君を護ると誓う。
もう一度だけ、俺を見てくれないか?」
と、快斗は告げた。

美也子は、困った顔をしながら
「副社長。いえ、快斗は、あの頃と変わらず
とてもステキな男性よ。
私みたいなおばさんでなくても
綺麗な方がいらっしゃると思うの。」
と、伝えると
「それは、やはり、俺ではダメだと言う事?
ダメなら駄目。嫌なら嫌。とはっきり言ってくれ。
美也子がいなくなってから今まで結婚したいと
思う女性はいなかった。
正直、綺麗な付き合いもしていない。
そんな、俺では駄目だと言う事か?」
と、悲しそうな顔の快斗に
やはり、無理だと伝えようと思っていたら
支配人が見えて
私に電話が入っていると
快斗からは、「どうぞ。」
と、言われて
電話を受け取ると。
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