大事な大切な人
8️⃣回想⑥


病院に行くと
ちらり、ちらり、見られている。

持ち場へ行くと

レントゲン技師長より
事務局に行くように言われた。

ん?と、思うが
「はい。わかりました。」
と、技師長に頭を下げて
事務局へと向かう。

中に入ると
事務長と総務長
外来看護師長と早川

入ると直ぐに座るように
言われ

事務長より昨日の話をされた
あの場に事務長がいた。

早川は、終始泣いていた。

早川は、自宅待機
多分、動きがある筈だから
との配慮だ。

俺は解雇。
病院に対しての品位や
苦しむ人を助ける機関にいる
人がやることではない
との病院長の怒りである。

明日退職の手続きを行う

その前に
俺の父親から病院へ
連絡があり
荒木と言う弁護士事務所に
早川と、二人でくるように
言われた。

俺等は、時間があるため
時間を、ずらして
荒木弁護士事務所へと
向かった。

荒木弁護士事務所では
荒木さんはいなくて
連絡を受けている事務員が
荒木さんの指示に従い
書類を出して記入したら
確認して
荒木さんに報告している。

俺は、一度目と二度目で
侑華に700万円
はぁっ?と言うと
恐喝も含みますよ。

と、さらりと言われた。

それから藍華に
短大費用ともろもろを
500万円

離婚届と親権も侑華へ
名字も変更する。

二人の共通の財産折半
侑華が管理しているから
そちらは終わっていた。

後の俺の生命保険等は
興味もないとかで
そのままで
と、言われた。

金の工面をどうするか?
と、悩む。

財産分与で700万円は
出来た。
先に藍華の支払い
侑華の500万円を考える。

直ぐに退職すれは、退職金は
支払ってくれると
事務長は言ってくれた。

早川は、侑華に100万円を
支払うらしい。
渚には、悪いが今
渚に助けが出せる事はない。

渚も俺が妻帯者と
知っていたのだから
諦めてもらう。
渚は、救命に動くようだ
何も考えずに働けか·····

全ての書類が終わり
俺と早川は、
侑華、藍華を始め
大林家の三人
里見の両親の接触を
禁じられた。

これで本当に全てだった。

俺は翌日
もう一度だけ病院へ顔をだして
昨日の報告をして
退職した。
どんなに惨めでも
背に腹は代えられない
退職金の振り込みを待ち
アパートの解約引越し
県を出て行く。

全て綺麗にしてから
両親に挨拶と思ったが
【 要らない。 】の一言だった。

【 二度と会いたくない。 】と。

たった一人の息子なのに
悲しみより
落胆
落胆より
挫折に近かった。

荒木弁護士に
侑華の分を支払い

俺は九州に向かった。
田舎でのんびりしたい。
身も心も。
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