大事な大切な人
2️⃣2️⃣アメリカへ

夕方の便で経つ陽石を
空港まで見送る。

「行ってくる。
戻ったら、挨拶に伺うから
都合をきいておいて。
それと俺の親にもあって欲しい。
一日も早く籍をいれたい。」
と、言う陽右に
「うん。きいてから連絡するね。
無理しないでね。」
と、言うと陽右は、
私を抱きしめてから
搭乗ゲートへと入って行った。

陽右の姿が見えなくなって
展望デッキへ

いつぶりだろうか?
人を見送る
それも飛行機
少しでも長く関わりたくて
展望台まで
そんな自分にワクワク
ドキドキしていた。
年甲斐もないかな
と、思いながら。
陽右にも
《展望デッキです。》
と、送ってしまった。
ニヤけル陽右が想像できる。

陽右の飛行機が
定刻通りに飛び立ち
ワシントンまで約13時間
その後に手術が行われる。

私は、買い物をして
帰宅した。

藍華に冷やかされながら
指輪とプロポーズ
それから挨拶の話し
藍華の気持ちもある事も言われた
と、伝えた。
藍華は、涙を流しながら
「お母さん。
幸せになってね。」
と、言ってくれる
藍華を抱き締めて
「お母さんは、藍華がいてくれたから
ずっと幸せだったよ。
お嫁さんに行くまでは、
一緒にいようね。」
と、二人で泣きながら話した。

挨拶の話しは、
父は、いつでも良いと。
言ってくれた。
陽右にもその事をラインで知らせると
帰国が10日後だから
その週末となった。
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