大事な大切な人
2️⃣4️⃣連絡が取れない

陽右·····

両親と電話で話す。

携帯は、壊れているから
病院の電話を使用する。

渡米すると言う父親に
身体には問題無いから
心配いらないと伝えた。

ただ、何か欠落している
胸がざわ付く
なに······

渡米から10日で帰国予定
だったが2週間後に
帰国することにした。


侑華·····

陽右から連絡が途絶えた?
ラインもメールも
電話も繋がらない。

何かあったのだろうか?

一日、二日、三日と
過ぎて行く。

その間しっかりしないと行けない
と、仕事に集中するが
小さなミスが重なり
師長に心配される。

何日か過ぎた時に
師長から呼ばれて
一緒に院長室へ

院長室に入ると
院長婦人もいらしていた
「「ああ、あなたが?
  そうそう。」」
と、お二人の言葉に
師長が
「陽右君の。」
と、言われて
師長をみる。
なぜ?師長が?と。
「詳しい話しは、後で。」
と、師長が言うと
「陽右がアメリカで
事故に巻き込まれてしまったんだ。
連絡がつかなくて心配だったたろう。」
と、院長
「事故?大丈夫なのでしょうか?」
と、中腰になる私を師長が静止させ
「体はかすり傷なんだが····
かすり傷ときいて 力が抜けた。
「だが?と申しますと?」
「記憶が抜けているらしい。」
と、言われて
記憶?私の?私だけがない?
と、思っていると
「大林さん。
今は、陽右君が無事に戻って来る事が
大事。」
だと、師長に言われて
そうだ、陽右が無事なら····

だが、やはり·····
私は······向いてないんだ·····

その後に
アメリカでの心臓の手術は
上手く行き患者さんも元気になりつつ
ある話や
フリーウェイでの事故の内用
携帯が壊れてしまったのと
意識が三日なかった事から
こちらに連絡がはいるのが
遅れたらしい。

院長は、アメリカに行くつもりだったが
本人から必要ないと
言われた事までを教えて貰った。

院長婦人から
「アメリカから戻ったら
会って欲しい人がいるから
父さんにも話して置いて欲しい。
と、言われていたの。
最初は、わからなかったけど
陽右が少し前に
彼女、あっ、工藤師長は、
私の後輩でね
私達 仲良しなのよ。
ごめんなさいね
話がそれて······」
と、言われて
首を横に振る。

「工藤師長に
貴方のシフトを訊ねて来た
と、きいたのを思い出して。
まぁ、その前にも
あなたが同級生だと
話もしたの。
だから、師長に連絡して
来て頂いたの。」
と、言われて
「本来ならシフトなんか
言わないわよ。
少しだけ教えてあげただけ。」
と、言われて
赤面するやら、びっくりする中
「教えて頂きまして
ありがとうございます。」
と、三人へ頭を下げる。
「陽右は、まもなく帰国する。
空港へ迎えに行ってもらえるかい?」
と、院長に。
もちろん、迎えに行きたい。

だが·······

誰?お前?と、ならないだろうか?
その時、私は········

そんな、私の手の上に
師長が手を置いて
「大丈夫よ。
もし、記憶がなかったら
知って貰えば良い
それだけ、でしょ?」
と、言われて
師長を、見ると
優しい顔で笑ってくれた。

院長と奥様を見て
二人とも優しい顔してくれていた。

「バツイチの私ですが····
と、言う私に
お二人は、
「知っているよ。」
と、言って頂き
涙が溢れる
「ありがとうございます。
是非、迎えに行かせて下さい。」
と、言うと。
お二りは、頷いてくれた。

本当は、お二人とも
心配で、すぐにでも 
陽右に合いたいはずなのに。

私は、三人にお礼を伝えてから
職場に戻った。

陽右は、明日の夕方に
到着予定だ。

藍華にも
帰宅してから伝えた。
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