大事な大切な人

…陽右


侑華と結婚して七年が過ぎた。

再会してから
色々あったが
やはり、侑華がそばにいる
その事だけで落ち着く。

前の旦那が
クソみたい奴で良かった。
と、心の中では思っている。

挨拶に伺った時
侑華のお義父さんも杏お義母さんも
とても喜んでくれた。

弟の光希も光希の嫁も
ホっとしてくれていた。

一番は、娘の藍華ちゃんだと
思っていたが
違和感無く受けいれてくれた。
侑華の娘だけあって
本当に優しくて頑張りやだ。

男性の大声や罵声に
いささかトラウマがある
だけど、それを克服しようと
無理だけは、しないように
侑華と二人で伝える。

小さい体で
どれだけ、怖くて不安だったか
と、思うと父親の名前を
持つあの男に殺意さえ湧くが
藍華が不安にならないように
出来るだけ寄り添うように
侑華と話しているが······

「パパっ!!お帰りなさい。」
「パパ¿¡+=%#0@」
「待って。もぅ、待ってってば。
  あっ、お義父さん。
    お帰りなさい。」
「ただいま。またか?藍華?クスクス」
「あ〜、笑った。もぅ〜」
「聡太、ただいま。
 鈴華( りんか )、お姉ちゃんの
   言う事をききなさい。」
「あ〜ちゃん℉™:~!@·‘®℃№

自分の身体に
まったく自信がなかった侑華だが。
侑華のすべてが俺を虜にし

二人の子供を授かった。
藍華だけで良いと思っていた。
そんな俺達を藍華が
怒って······

聡太は、小学生
鈴華は、2歳。
パンツを履かずに逃げ回る
藍華、お姉ちゃんが追ってくるのが
嬉しいみたいで
毎回やっている。

「捕まえた。鈴華。」
「キャッ。キャッ。アハㇵㇵ」

大林の両親も
佐々木の両親も
孫達が可愛くてたまらないみたいで
誰かかれか来ている。

大林のクリニックで
問題がある患者さんは、
相模原総合病院で受け入れ
治療を行う事で救える命を
一人でも増やしたいと
家族全員で願っている。

「ただいま。帰ったよ。」

バタバタバタ······

「ママっ、お帰りなさい。」
「ママ、お帰りなさい。」
「ママっ¿℃℉¥%$#@!0
「お帰り、侑華。」


            完
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