世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない

初恋の人


「さて…もうちょっとだけ回ろうか」



「そう…だね」



食べ終わったゴミをゴミ箱に捨て、また歩き出した。



「…あ、」



「ん?どうした?」



とある場所が目に留まってて立ち止まる。



「…あそこ、寄ってみてもいい?」



私が指さしたのは、手作りアクセサリーやアンティーク調の小物が売っている雑貨屋。



「もちろん」



今朝と同じく私の手を取り、快く頷いた先生はやっぱりかっこいい。



悔しくなりながらも店まで来ると、並んだアクセサリーや雑貨の数、出来に圧倒された。



…これ、全部手作りってことだよね?



特にヘアアクセの棚に目が釘付けになる。

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