世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない

なずな side


──ピンポーン



「……ん、だれ…?」



あれから何時間寝たのかわならないけど、インターホンの音で目が覚めた。



…居留守使お。



もうじきお昼頃なのだろう。



開けたままのカーテンから入ってくる日差しが眩しくて、なかなか寝付けない。



──ピンポーン



あぁっもう…うるさいな…。



このままカーテンを閉めても、どうせまた直ぐにお腹がすいて起きる羽目になる。



だったらもう起きてしまおう。



ボサボサの髪をササッと整えて、仕方なしに玄関へと向かう。



「…はい、どなたで───」



ガチャリとドアノブを開けると、そこに立っていたのは…

< 73 / 100 >

この作品をシェア

pagetop