可愛がってあげたい、強がりなきみを。 〜国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます〜

プロローグ


***

 目覚めたとき、もう午前10時を過ぎていた。
「宗介」
 軽く肩を揺すって起こしても、宗介は目をつむったまま。
 わたしはベッドからすべりおりて、シャっと音を立てカーテンを開けた。

「……まだ早えんじゃねーの」
 宗介は寝ぼけた声で文句を言う。

「もう10時だよ。せっかく、ふたり一緒の休日なんだから、いつまでも寝てたらもったいないでしょ?」

 そう言って、わたしは彼に目を向けた。

 一糸まとわず眠りについた裸身が眩しい。
  窓から差し込む光を浴びて、さらに神々しさが増している。

 鍛え上げられた胸筋、適度に割れた腹筋。
 我が夫ながら、いつ見ても惚れ惚れしてしまう。

 宗介は大義そうに寝返ってから、片肘をついた。
 それから熱のこもった視線を浴びせてきた。

「それもそうだな……じゃあ、いつまでもそんなとこに突っ立ってないで、こっち来れば」

 そう言って、にやっと不敵な笑みを浮かべた。
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