乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

【ざっくばらん】

そして年が明けて…

2018年1月1日の朝9時頃であった。

またところ変わって、阪神電車の西ノ宮駅の南西側にある西宮戎神社《えべっさん》にて…

神社の境内《けいだい》には、多くの参拝客《ひとたち》でにぎわっていた。

大番頭《おおばんと》はんは、長男・麗斗《かずと》と嫁・充希《みつき》と5人の孫たちと一緒に初もうでに来た。

大番頭《おおばんと》はんたち家族全員は、今年1年の無病息災・家内安全などを祈願した。

大番頭《おおばんと》はんたち6人は、初もうでを終えたあと阪神電車の西ノ宮駅ヘ向かっていた。

この時、充希《みつき》のアローズ(スマホ)に電話の着信音が鳴った。

充希《みつき》は、黒のクロコダイルのバッグの中からスマホを取り出したあと電話に出た。

電話は、実家の両親からであった。

「もしもし…おとーちゃん…えー、またぁ〜…今年もお兄たちは帰ってへんの…これからどこへ行くって…これから(なんば)花月《かげつ》(よしもと)ヘ行くのよ…子どもたちが楽しみにしているのよ…だから…なんで『心細い心細い…』と言うのよ…他に楽しみはないの!?…困ったわね…」

充希《みつき》は、実家の両親から『心細い…』と言われたので、仕方なく予定を変更した。

またところ変わって、阪急西ノ宮北口の高木西町にある充希《みつき》の実家にて…

家の広間のテーブルの真ん中に、イワタニのカセットコンロの上に載っている大きな土鍋《なべ》が置かれていた。

その周りに、食器類が並んでいた。

テーブルの周りに、大番頭《おおばんと》はんと麗斗《かずと》夫婦の家族6人と充希《みつき》の両親が座っていた。

充希《みつき》は、両親と話をしていた。

「お兄たち3人は、これで6年も実家に帰ってないよね。」
「ああ、そうだよ。」
「ホンマに困った子たちねぇ〜」

充希《みつき》の両親は、ものすごくつらい声で言うた。

充希《みつき》のお兄たち3人は、上から香港・東京・台湾にそれぞれ生活の拠点をかまえていた。

3人とも、総合商社勤務で会社から重要なお仕事を任されていた。

この6年の間は、お仕事がものすごくいそがしいので年末年始・お盆に帰省する機会がなくなった。

充希《みつき》の4人のお姉たちも、超ええトコのぼんぼんと結婚したあと県外ヘ出た。

4人のお姉たちも、ぼんぼんの家の(シュウトメの)ツゴーがものすごく悪くなったので帰省できなくなった…

だから両親は『心細い心細い…』と言うてた。

充希《みつき》と両親は、ああでもないこうでもないと言い合った。

この時、大番頭《おおばんと》はんが充希と両親に『言い合いはそのくらいにしときなはれ〜』と言うた。

「あんさんら、元旦そうそうからくだらんことを言うのはええかげんにしなはれ…せっかく作ったなべがおいしくなくなりまっせ…」

麗斗《かずと》は『せやせや…』と言うてから、お鍋の具材が盛られている大きな入れ物を手にした。

「ほな、ふたあけまっせ〜」

大番頭《おおばんと》はんがふたをあけたあと、麗斗《かずと》はなべに入っている熱湯に具材を入れた。

具材を入れたあと、再びフタをして煮込む…

充希《みつき》の両親は、麗斗《かずと》と充希《みつき》夫婦に対して心細いから西宮《ここ》ヘ移ってほしいと求めた。

しかし、麗斗《かずと》と充希《みつき》は結論を出さなかった。

子どもたちの学校のこと…

近所のコミュニティのこと…

…………

麗斗《かずと》充希《みつき》夫婦は、他にも問題をたくさん抱えていた。

充希《みつき》の両親もまた、麗斗《かずと》充希《みつき》夫婦に西宮《ここ》ヘ帰ってほしいと切り出せずに困っていた。

いつになったら、充希《みつき》の両親は麗斗《かずと》充希《みつき》夫婦に同居を切り出すことができるのだろうか(ブツブツブツブツブツブツ)…
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