乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

【紅(あか)い落葉】

時は、夕方6時40分頃であった。

またところ変わって、玉川町鬼原《たまがわちょうおにわら》にある特大豪邸にて…

家の大広間には、鹿之助友代《しかのすけともよ》夫婦と竜也《たつや》とまりよと日奈子の5人がいた。

テーブルの上には、家政婦さんが作った晩ごはんが並んでいた。

しかし、5人はひとくちも食べていなかった。

家政婦さんが炊飯器《ジャー》のスイッチを入れるのを忘れていたことが原因で、白ごはんがなかった…

家政婦さんはご近所の家からいただいたひやごはんを中華なべを使って温めていたが、思うように行かずにイライラしていた。

(ジュー…カチャンカチャン…)

ガスコンロ(機種)がものすごくふるいので、思うように温まらない…

家政婦さんは、イライラした様子でガスコックをカチャンカチャンといじりまくった。

食卓にいる竜也が怒鳴り声をあげた。

「オドレなまくら!!いつになったらごはんが出るのだ!!」
「もうすぐ温まりますから待ってください…」
「ふざけるな!!クソアホンダラ!!」

竜也《たつや》の向かいに座っている鹿之助は、困った声で言うた。

「竜也《たつや》、そんなにイライラするなよぉ〜家政婦さんは炊飯器《ジャー》のスイッチを入れるのをわざと忘れたわけじゃないんだよ〜」
「オヤジ!!」
「なんだよぅ〜」
「オヤジが家政婦さんを甘やかしてばかりいたからなまくらになったんや!!」
「違うよぉ〜」
「ハンロンするな!!」
「あなたやめて!!」
「なんやオドレ!!」
「家政婦さんは、他の用事がたくさんあったから…」
「まりよもなんや!!オヤジとグルになって家政婦さんを甘やかしよんか!?」
「あなた!!」
「オドレらはよってたかってオレをグロウしよんか!?」

竜也《たつや》がよりし烈な怒鳴り声をあげたので、きわめて危険な状態におちいった。

竜也《たつや》は、いかりのほこ先を日奈子に向けた。

日奈子は、ウェンビンさんとお見合いをして結婚はしたが市役所に婚姻届《とどけで》をしていなかった。

ウェンビンさんがイワマツのメンバーたちと一緒に再び旅に出たので、日奈子は家《ここ》で留守番をしていた。

竜也《たつや》は、結婚しても家《ここ》にいる日奈子が気に入らないので怒り狂っていた。

「オドレ日奈子!!」

(パチーン!!)

竜也《たつや》は、平手打ちで日奈子の顔を激しく叩いた。

竜也にたたかれた日奈子は、左のほほに大きな傷をおった。

まりよは、泣きそうな声で竜也《たつや》に言うた。

「あなたやめて!!」
「まりよ!!」
「なんで日奈子をたたくのよ!?」
「だまれ!!」

(ガツーン!!)

竜也《たつや》は、よりし烈な怒りを込めてまりよをグーで殴った。

見かねた友代《ともよ》は、泣きそうな声で竜也《たつや》に言うた。

「竜也《たつや》、なんでまりよさんと日奈子さんを殴るのよ…」
「あんたらがまりよと日奈子を甘やかしたから殴った!!」
「うちらは甘やかしていないわよ…」
「いいや甘やかした!!」

鹿之助は、つらい声で竜也《たつや》に言うた。

「竜也《たつや》、なんでそんなに怒るんぞ…」
「日奈子が結婚したあとも家《ここ》にいることが気に入らないんだよ!!」
「日奈子さんのダンナさんは、世界中をまわるお仕事だから…」
「だまれ!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだーーーーーーーーまーーーーーーーれーーーーーーーー!!」

ブチ切れた竜也《たつや》は、し烈な怒鳴り声をあげたあと日奈子のこめかみをグーで3回殴りつけた。

「竜也《たつや》!!」
「あなたやめて!!」

友代《ともよ》とまりよから止められた竜也《たつや》は、よりし烈な怒りを込めて言うた。

「オドレら出ていけ!!」

このあと、竜也《たつや》はまりよと鹿之助友代《しかのすけともよ》夫婦に対して殴るけるの暴行を加えた。

その末に、家じゅうをめちゃめちゃに暴れ回った。

日奈子は、まりよと鹿之助友代《しかのすけともよ》夫婦の100倍の力で殴られた…

今の状態では、ゆりこが安心して帰ることができない…

どうすればいいのか…

分からない…
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