乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

【かもめが翔んだ日】

時は、7月7日頃であった。

この日、今治市内は朝から曇り気味であった。

前夜の豪雨で西日本から東海北陸地方の全域と北日本の一部で大雨による被害が続出した。

そんな中であった。

今治市の職員5人が母子保護施設の付近を通りかかった。

施設の敷地内に土砂が流れ込んだが建物は倒壊をまぬがれた。

しかし、すぐ下のがけが一部崩落した上に地すべりを起こす恐れが出るなど影響が広がった。

この時であった。

市役所の職員さんが部屋の中でゆりこが血を流して倒れているのを発見した。

「大変だ!!女の人が左腕から血を流して倒れているゾ!!」

(パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…)

ゆりこは、ドクターヘリで松山市にある救急救命センターへ緊急搬送された。

(かちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃ…)

ゆりこは、救急救命センターに到着したあと緊急オペを受けた。

ゆりこは、一命はとりとめいたが深刻な心的外傷があったので緊急入院することになった。

ゆりこがリスカして救急搬送された知らせはヨリイさんたちは聞いたが、メンカイシャゼツのために会うことができなかった。

ゆりこは、8月いっぱいまでの予定で松山市内の病院で入院生活を送ることになった。
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