乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

【心ふるえる夜】

時は、夜8時頃であった。

またところ変わって、大阪ミナミの宗右衛門町《そうえもんちょう》にある食道園《しょくどうえん》(焼き肉しゃぶしゃぶの店)にて…

私は、座敷席でひとり焼き肉で夕食を摂っていた。

ひとりで焼き肉を食べるのは味気ないけど…

そんなことはどーでもええか…

そんな中であった。

となりの座敷席から男ふたりの怒号が聞こえたので、おんまくたまげた。

この時、私は焼き肉を食べたあとしめの冷麺《ネンミョン》を食べていた。

私は、冷麺《ネンミョン》を食べる手を止めたあとカベに耳をあててとなりの座敷席の様子をさぐった。

となりの座敷席に座っている男ふたりは、健太と紺原《こんばら》だった…

紺原《こんばら》は、ものすごく怒った声で健太に言うた。

「コラ!!」
「なんぞぉ〜」
「なんぞぉ〜じゃなかろがボケナス!!」
「ナスはないけど、ピーマンはあるよぉ〜」
「コラ!!オンドレおちょくっとんか!?」
「おちょくってないよぅ〜」
「いいや!!オンドレはオレをおちょくった!!」
「紺原《こんばら》くん、なんでそないに怒るんだよ…オレにどんな落ち度があるんだよぅ〜」
「落ち度があるから怒っとんや!!」

紺原《こんばら》は、のみかけのジンロマッコリを一気にのみほしたあと、健太に怒った声で言うた。

「オレはオンドレにうらみがたーーーーーーーーーーんとあるんや!!」
「うらみ…」
「せや…」
「オレ、おぼえがないんだけど…」
「だまれクソアホンダラ!!虫けら!!オンドレは私立高校《メートク》にいた時にぎょーさん悪いことをしよった!!チコクネボーハヤベン…人のベントーをたかる!!…他にもぎょーさん悪いことをしよった!!」
「おぼえてねーよ〜」
「だまれハヤベン!!」

紺原《こんばら》は、ジンロマッコリが入っているカメを手にしたあと、一気にゴクゴクとのみほした。

私は、危険を避けるためにカンジョウを済ませたあと店から出た。

私は、紺原《こんばら》が『だまれハヤベン!!』と言うたところまでしか聞いてないので、ふたりがあのあとどうなったのかは知らなかった。

あの様子だと、紺原《こんばら》は健太を殺すかもしれない…

紺原《こんばら》は、健太に対してよりし烈なうらみを抱えていたようだ…

あの様子では、落ち着いて話し合うことはできないだろう。

話は、私が店を出てから数分後であった。

食道園《しょくどうえん》の座敷席にて…

紺原《こんばら》は、よりし烈な怒りを込めて健太に言うた。

「コラクソガキャ!!」
「なんだよぅ…」
「クソガキャのせいでシューバンをせんやつが出たんや!!…オレのシューバンが終わった翌週はオンドレの番だった!!それなのに、オンドレはシューバンしなかった…黒板消しもお昼のお茶も…オンドレ以降はしよランかった…なんでオンドレはシューバンしなかった!?」
「紺原《こんばら》くんはなんでもやるから…」
「ふざけるなシューバンサボリ!!その上に、オレのベントーをたかったことも怒っとんや!!」
「ベントー作ってくれんかったんや…」
「だまれベントーたかりのクソアホンダラ虫けら!!くみ取り便所虫!!」
「なんでそんなにボロクソに言うんだよ〜」
「オンドレは他にも、オンドレに貸した金が1銭も返ってないことを怒っとんや!!」
「カネ?」
「オドレは、私立高校《メートク》にいた時にオレに金を借りに来た…ジュースを買うかねがいるから100円かせと言うた…それを筆頭に、オドレはカネに困ったらいつもオレのところに来た…総額は98京円《けいえん》だ!!」
「98京円《けいえん》…」
「いますぐに払え!!」
「そんなカネないよぅ〜」
「ふざけるな!!」
「こらえてくれ〜」

(ガシャーン!!)

紺原《こんばら》は、健太の頭を空のビール瓶で殴りつけた。

そのあげくに、紺原《こんばら》はよりし烈な怒りを込めて健太をボコボコにどつき回した。

(ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン…)

その頃、私は大黒橋の付近にあるセブンイレブンのイートインスペースにいた。

この時、外でパトカーのサイレン音が聞こえた。

健太と紺原《こんばら》はムセンインショクをした上に店内で乱闘騒ぎなどを起こしたようだ。

その後、ケーサツに逮捕されて、人生パーになった。

あわれよのぉ〜
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