乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

【泣くんじゃないよ】

話は【好きよ好きよ好きよ】にあたる時期(9月3日あたり)より始まる。

私・イワマツがプリンスエドワード島の家に滞在していた頃、日本で災害が多発した。

日本時間9月4日の日中に台風21号が西日本を通過した。

この時、近畿地方を中心に深刻な被害がたくさん生じた。

9月6日深夜に北海道の胆振支庁東部《いぶりとうぶ》で112ガル(震度7)に相当する巨大地震が発生した。

北海道の胆振支庁《いぶり》周辺地域で巨大地震による深刻な被害がたくさん生じた。

…………

次はわが身かもしれない…

そんなことを思いながら私たちは平成最後の秋を生きていたと思う。

それと並行して、ミンジュンさんとウェンビンさんとゆりこの周りで悲しい出来事が次々と生じた。

ゆりこの両親・鹿之助と友代が8月末に交通事故で亡くなった…

竜也は、南予地方の沿岸部へ単独で釣りに行ってた際に高波にのまれて亡くなった。

まりよと日奈子は、胆振支庁東部《いぶりとうぶ》で暮らしている父親の介護を手伝うために帰省したか、9月6日に発生した巨大地震で安否不明になった…

そしてもうひとつ、波止浜の母子保護施設で暮らしている子どもたちとお母さま方たちが居場所を失う恐れが生じた。

もとの場所は、西日本豪雨の時に地盤がいちじるしくゆるんだ…

その上に、台風21号が通過したおりに大雨によって地盤のゆるみがさらに進行した。

再び規模の大きな台風などが生じた時には、大規模な地すべりを起こす恐れが出た。

そのために、もとの場所に帰ることができない…

借り住まいになっている室戸少年自然の家は、使用期限が9月30日までとなっていた。

しかし、施設のスタッフさんたちが新しい土地の取得などをしなかったことが原因でお子さまたちとお母さま方たちの居場所をなくす危機にひんした。

ヨリイさんたちは、8月10日頃よりお子さまたちとお母さま方たちの新しい居場所作りにホンソウしていた。

しかし、これまでに新しい居場所が見つかった母子は数組だけであった。

9月30日までに新しい居場所を見つけないと…

お子さまたちとお母さま方たちが露頭《ろとう》に迷ってしまう…

ヨリイさんたち施設のスタッフさんたちのあせりがさらに高くなった。

その一方で、ゆりこは9月3日より今治市宮下町にある大型病院に検査のために再入院した。

松山の(国立)四国がんセンターでガン検診を受けたおりに他の女性患者さんのカルテが使われたトラブルが生じた…

そのために、カルテを作り直すことになった。

再入院することになったゆりこは、どうでもいい気持ちになっていた。

新しくカルテを作り直すために再入院するなんてイヤ…

ゆりこ…

はやく楽になりたい…

私・イワマツは、9月5日からゆかさんたちと一緒に再び海外と沖縄県の各地を回る日々が始まった。

アンナは、この日から本格的なクイーンカリキュラムを受けるためにプリンスエドワード島の本籍地の家に滞在することになった。

イワマツのオーナーのお仕事は、テレワークに変わった。

これからアンナは、イワマツのオーナーとハーレムのお妃さまと家庭を両立できるようにするためにクイーンカリキュラムを受ける…

クイーンデビューの時期は、早くても30歳…遅くても34〜38歳までに実現させる…

私もがんばらないと…

そのまた一方で、訃報があった。

男やもめ3人が9月中旬に相次いで亡くなった。

宮出さんは、入院先の病院で亡くなった…

事務長はんは、自宅のトイレで倒れたあと脳卒中による心不全で亡くなった…

大番頭《おおばんと》はんは、入所先の特別養護老人ホームで亡くなった。

宮出さんと事務長はんの葬式は、親類など近親者のみですませた。

大番頭《おおばんと》はんの葬式は、ゆみさんと麗斗《かずと》夫婦のみで静かにあげた。

ゆかさんはA班のメンバーたちと…ゆりさんたちはB班のメンバーたちと活動を続けていたので大番頭《おおばんと》はんの最期《さいご》をみとることができなかった…

大番頭《おおばんと》はん…

事務長はん…

宮出さん…

すんまへんでした…

おつかれさまでした…
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