一期一会。−2−
た、タイムラグ…タイムラグがぁ!

「…これ、殺すしかないね」

「あぁ、黄鳥見張るか」

「いつ殺る?」

悶えてる私を見て、無表情の3人が
本気で殺害計画を企てていた。

目を離した隙に着々と進んでいて、
我に返った私は慌てて止めにかかる。

アンタら、黄鳥高校で殺害事件でも
起こすつもり!?

そうなる前に、ボコボコにするぞ!

「何されたの?」

「それによる」

「言え、早く」

何をされたかを言え、と声を揃えて主張してくるけれども。

告白されただけですけど、何か?!

私みたいな地味子が有りえないってか!

何これ…と思いながら、渋々口を開く。

『告白みたいなものをされただけだよ。

 すぐ流されたけど…』

自供したから、もういいだろ!

「やっぱ殺そう…」

「生き埋めにするか」

「リンチにしよーよ」

『いや、だからさぁ!』

この人達の思考回路どうなってんの!?


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